top of page

主な研究内容

◎ 地域在住高齢者の健康増進に資する栄養教育戦略の創出

超高齢化社会と言われる我が国において、社会・経済的にも個人のQOLにおいても、高齢者が一日でも長く健康で生き生きとした毎日を過ごすことの重要性がますます大きくなっています。健康で生き生きとした暮らしを支えるのは、健全な食生活です。私たちの研究室では、本学栄養科学研究所と連携して地域在住高齢者を対象とした体力測定会や身体計測会の実施、一人暮らし高齢者を対象とした昼食会ボランティア等を通して、高齢者の健康課題の発掘やその解決に資する栄養教育戦略の創出を目指しています。

2020年に地域在住高齢者を対象とした大規模調査を実施し、フレイルと食品多様性スコアの関連について報告しました。詳しくは、こちら(英語サイト)をご参照ください。

IMG_0885.JPEG

◎ 若年女性における食生活形成要因の解明

この10年くらいの間で人の食生活を形成する要因に関する研究は著しく進展し、さまざまな新しいエビデンスの蓄積によって栄養教育の理論や方法が急速に構築されてきました(私が大学生のころの栄養指導・教育論の教科書には行動理論はまったく登場しませんでした)。しかし、人の食生活形成要因はまだまだ分かっていないことが多いです。それを明らかにし、新しい理論を構築することは、より効果的な栄養教育手法の開発につながると考えます。私たちは、大学生や短大生を対象に食生活の形成に関わる要因を多角的に探索と解析し、「望ましい食習慣の形成」を可能にする新しい栄養教育理論の構築を目指しています。

◎ 漢字・食育融合教材の開発と実践による教育効果の評価

地域交流を結ぶ子ども食堂の機能検証、持続可能な学習機会の創出を目指して武庫川女子大学文学部日本語日本文学科の設楽ゼミ、教育学部教育学科の吉井ゼミと共同で、尼崎市の子ども食堂を拠点として食育をテーマにした新しい漢字教材の開発と実践の活動を始めました。小学生を対象とした食育教材はたくさんありますが、この研究は食への関心をより高めることをねらい、小学生にとって身近な学習テーマである漢字をキャラクター化した教材を作成し、食にまつわる漢字の成り立ちや意味を学ぶ食育手法を創造したいと考えています。

また、他学部との交流や子ども食堂での交流を通して大学生の食意識が変化するかも興味があるところです。

蟄舌→繧吶b鬟溷・221117_156.jpg
蟄舌→繧吶b鬟溷・221117_154.jpg

◎ 非対称性ジメチルアルギニン(ADMA)に関する研究

ADMAは、L-アルギニンに二つのメチル基が付加された修飾アミノ酸です。ADMAは、私たちの身体の中で通常の代謝に伴うタンパク質によって産生されています。近年の研究で身体の中で過剰にADMAが蓄積すると、血管内皮を傷害し、高血圧や腎臓病、心血管疾患など様々な病気の発症につながることが明らかとなってきました。私たちの研究室では、ADMAに着目した研究を行っています。

bottom of page